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「サンタバーバラ」ファンが集まりました。

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カリフォルニアのワイン銘醸地「サンタバーバラ」。面白いワインメーカーが集まる南カリフォルニアの中でも、最も注目されているワイン産地の一つです。

私が主宰するアメリカワインクラブが開催した「サンタバーバラのワインを楽しむ会」。沢山のサンタバーバラ・ファンの皆さんにお集まり頂きました。今回は、「サンタバーバラの魅力」と、この会で楽しんだ ワインの中の1本である「Firestone Chardonnay」をご紹介します。

南カリフォルニアが誇るワイン生産地サンタバーバラは、2004年のアカデミー賞受賞映画「サイドウェイズ」の舞台となったことで注目を集めました。

カリフォルニアは南北に長く、海岸線は南北方向に広がるのですが、サンタバーバラ周辺だけは、海岸線が東西に広がります。縦方向(南北方向)ではなく、横方向(東西方向)に海岸線が広がっているので、この映画は「サイドウェイズ(横向きの)」というタイトルになったという説があります。

詳細な説明は省きますが、サンタバーバラでは、海岸線が東西になっているため東西方向に数本の山脈が走っていて、山脈と山脈の間に東西方向に盆地が広がっています。この盆地に太平洋(寒流が流れているのでとても冷たい)から冷たい空気が入り込み、海岸に近い地帯は冷涼な気候になっています。

冷涼産地でしか栽培できないぶどう品種である「ピノ・ノワール」は、長い間カリフォルニアでは栽培できないと言われてきましたが、サンタバーバラの沿岸部のサンタマリアヴァレーやサンタリタヒルズは、いまや世界的に有名なピノ・ノワールの産地となっています。

一方、海岸に近い地帯から30kmほど内陸部に入ったサンタイネスヴァレーは、砂漠に近いので温暖な気候となり、「シラー」や「カベルネ・ソーヴィニヨン」といった温暖地域に向いたぶどうがが多く栽培されています。

この様に、とても狭い地域に、世界の様々な地域で栽培されているぶどう品種が栽培されているのがサンタバーバラの魅力の一つ。数日滞在しただけで、世界一周旅行が出来ます!

このワインに使われている「シャルドネ」というぶどう品種は、冷涼な気候でも温暖な気候でも育ちますが、冷涼な気候で育ったものは酸味が強く、温暖な気候で育ったものは果実味が強いと言われています。本日、ご紹介する Firestone Chardonnay は、「サンタイネスヴァレーで栽培されたぶどうを使っているので、果実味が強いはず。」そんな推理をしながら飲むのもサンタバーバラのワインの楽しみです。

このワインを作っているのはFirestone Vineyars。伝説のタイヤメーカーFirestone(現在はブリジストン傘下)創設者ハーベイ・ファイアストーンの息子レオナード が1972年に創設。サンタバーバラで最も古いワイナリーの一つ。

このワイン。鼻を近づけると軽くてフレッシュ。そしてキーライムパイの香り。口に含むと期待通り。スライスした桃やグレープフルーツの内皮の味わいがします。

ワイン好きの方々とワインを飲むと楽しいですね。

皆さん、楽しみながらワインの知識をアップしましょう。

アメリカワインクラブでは、ワインについて学べる様々なイベントを開催しています。下記をクリックして、ホームページをご覧下さい。

http://awctokyo.com