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南カリフォルニアのワイン銘醸地「サンタバーバラ」

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カリフォルニアワイン愛好家の皆さんと楽しんだ「Zaca Mesa Syrah 2014」をご紹介します。

この日は、南カリフォルニアのワイン銘醸地「サンタバーバラ」のワインを楽しむ会を主催。サンタバーバラは、ロサンゼルスの北西約150kmの場所にあり、アメリカのリヴィエラと呼ばれる風光明媚な所。ただし、ワイナリー地区は、海から一つ山を越えた盆地にあるので、ワイナリーから海は見えません。

サンタバーバラはとても面白いワイン生産地で、海に近い場所には「ブルゴーニュ品種」に特化したワイナリーが、海から離れた場所には「ボルドー品種」に特化したワイナリーが、そしてその中間には「ローヌ品種」に特化したワイナリーが多く集まっています。35km位の距離に、ブルゴーニュからボルドーまで世界の色々な種類のワイン、しかも品質的にも高品質のワインが楽しめるユニークな地域です。これは、サンタバーバラの独特の地形ゆえなのですが、詳しい説明はまた別の機会に。

そして、ローヌ品種に特化したワイナリーの代表格が、今回ご紹介するZaca Mesa Winery。アメリカ先住民の言葉で、Zacaは「安息の地」、Mesaは「大地」を意味するそうです。(ローヌ品種のぶどうは色々とありますが、黒ぶどうはシラー、白ぶどうはヴィオニエが有名。)

このワイナリーの設立は、1972年に遡り、サンタバーバラでは老舗のワイナリーの一つ。このワイナリーで修行を積んだ多くのワインメーカーたちが、今、他のワイナリーで大活躍しており、その意味でZaca Mesa University (ザカメサ大学) の異名も持っています。 (例えば、サンタバーバラ海岸側ワイナリーの代表格Au Bon Climat創設者ジムクレンデネンもここの出身。)

このワインに使われているぶどうは、シラー。鼻を近づけると、黒系ベリーやシナモンの香り。木樽からくるオークやヴァニラの香りも印象的。口に含むと、胡椒やハーブ系の複雑で深みのある味わいが印象的。熟したタンニンの後味が心地よく、私の大好きなワインの一つです。

アメリカでは、$25前後販売されています。あちこちのスーパーで見かける比較的入手しやすいワイン。日本では入手しにくいですが、一部のネットショップで4,000円前後で販売されている様です。

愛好家の方々と飲む、カリフォルニアワイン、最高ですね。
皆さんも、楽しみながら、ワインの知識をアップしましょう。